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杉原 真帆

出身大学
東京大学 法学部
所属
外務省
参加期
2期生

インタビュー

私が突き抜けるに参加したのは、恐ろしくももう5、6年も前のこと、ちょうど1年間の米国留学から帰り「さて何したものか…」と考えていた夏のことです。正直なところ、合宿中の会話の詳細は断片的記憶ですが、自分の将来について考え抜くことのキツさと大切さを痛感したこと、自分で考える自己像と他人から見た自己像のどちらに強く依拠する方が自分を成長させていく上で良い道なのかと逡巡したことを、覚えています。

時は巡り、私は考えた抜いた挙句ファーストキャリアとして選択した外務省からの派遣で、現在スタンフォード大学の修士課程に在籍しています。2年間の留学の中で色々と変化はありましたが、自分にとって最も意味のある変化は、①端的なものと、②ゆっくりと醸成されてきて最近分かり始めたものと、一つずつあります。①に関しては、コンピューターやテクノロジーといった分野に微塵も興味のなかった自分が、スタンフォードという特殊空間で上手い具合に触発されサイバーセキュリティを専攻し、人間と切っても切れない関係にあるコンピューターの魅力にこの年齢で気付いたことです。人間が電圧を二進法に分類し、その上に様々なコミュニケーションルールや高級言語を構築して創り上げたサイバー空間という世界にSci-Fi的魅力を覚える中で、コンピューターサイエンスという無機質に思われた概念が自分の中で一変すると共に、それが政治、安全保障、経済、法律等様々な方面に及ぼす影響の大きさに非常に意識的になりました。また、AI活用やデータ利用・保護に関連する諸問題を学ぶ中で、今後加速度的に問われていくであろう、人間社会における根本的価値観の取捨選択に、自分ももっと主体的に備えなければという危機感も増しました。

そういう大々的な変化を通じて自分の世界観が拡大してきたのは誇らしい一方で、ミクロなレベルでは、大学時代と変わらず内省に悶々とする日々でもあります。他人を羨望しては自信を失くし、とは言え燻っていては何も変わらないので、どうしたら自分を建設的に成長させられるかと試行錯誤しています。また、自分の人生で何を成し遂げたいのか、そのために選んでいくべき道は何かということも、未だに問い続けています。

そんな中で最近気づいてきたことは、自分の個性として受け入れ自信を持って保持していくべきものと、ずっと自分の中にある性質ではあるが変えた方が自分のためになるものとの見極めは、難しいけれどもしっかりやらなきゃいけない、そして、変えた方が良いと思ったなら少しずつでも着実に変える行動を取らないと結局何も変わらない、ということです。スタンフォードで出会った人々や環境が、折に触れ私に「自分には何かが決定的に足りない」と思わせ、それが何なのか、どう対処すれば良いのかを考える中でようやくある一定の解に達したのが今現在です。けれども気づいてみれば、日本での中高、大学、社会人時代においても、その要素の不足を私に知らせる人的・環境的要因は実はたくさんあり、ただ当時の自分の価値観は、それらを評価しなかったか見逃していたのだと思います

27という歳でこういう境地に至ったことは、「気付くのおせーよ」と歯痒くもありつつ、まだまだ十分時間はあると思っている自分もいます。自分の失いたくない個性の一つは、幾つになっても人は成長できると純粋に信じているところだと思うので、せっかくならそれを引き続き信奉して、これからも足掻こうと思います。昔よりはもう少し、目的意識のない我武者羅さは軽減して。

杉原 真帆 に関するお知らせ

突き抜ける人財ゼミ第2期生「杉原真帆」さんの、卒業生へのインタビューを掲載しました。